MariaDB Platform なら、コア、メモリ、ストレージを追加してスケール アップし、データベース インスタンスを追加してスケール アウトすることが可能です。まずはスタンドアロン インスタンスから始め、より大規模なサーバーを運用し、それからレプリカを追加して読み取りを拡張し、最終的には数百ものインスタンスと分散 SQL で読み取り、書き込み、ストレージをスケール アウトできるようになります。
MariaDB Platform は、Xpand ストレージ エンジンで分散 SQL をサポートしているため、レイテンシや JOIN などの標準 SQL に影響を及ぼすことなく、複製データベースやクラスタ データベースを完全な分散データベースに簡単に変換して、1 秒あたり数百万のトランザクションを処理できるようにスケール アウトします。大量のデータやクエリを含むテーブルには MariaDB Xpand、少量のデータやクエリを含むテーブルには InnoDB または MyRocks を使用するなど、複製テーブルと分散テーブルの両方を利用します。
MariaDB Platform は、自動フェイルオーバーによるレプリケーション、そして同期レプリケーションとシェアード ナッシング アーキテクチャに基づいたマルチマスタ クラスタリングという 2 つのオプションによって、エンタープライズ規模の高可用性要件を確実に満たします。
MariaDB MaxScale の自動フェイルオーバー機能によって、MariaDB Platform は、プライマリが到達不可または応答不可になった場合に、最新のレプリカをプロモートし、アプリケーション クエリを新しいプライマリに再ルーティングします。
MariaDB Enterprise Cluster の同期的なマルチマスタ クラスタリング機能によって、MariaDB Platform は、ミッション クリティカルなアプリケーションに、インフラストラクチャ障害にも耐えうる継続的な可用性と強力な一貫性を提供します。
自動フェイルオーバーやマルチマスタ クラスタリングを備え、標準的な高可用性要件を満たしているデータベースは決して少なくありませんが、Oracle の Application Continuity と同レベルの高度な機能を備えているのは MariaDB Platform だけです。MariaDB Platform は、インフラストラクチャやデータベースの障害をアプリケーションから隠ぺいし、シームレスなフェイルオーバーを可能にします。
MariaDB Platform には、MariaDB Enterprise Backup による非ブロッキング バックアップや特定時点への復元、MariaDB Flashback による特定時点へのオンライン ロールバックなど、包括的なディザスタ リカバリ計画に欠かせないツールや機能が多数含まれています。さらに、遅延レプリケーション (例: 1 時間後、12 時間後、1 日後) を戦略的に使用することで、過失または悪意によるデータの損失や破損がバックアップに影響を及ぼさないようにします。
MariaDB Enterprise Backup を利用して、オンラインで非ブロッキング バックアップ (完全または増分) を実行し、累積バックアップを生成して、それを基にデータベースを特定の時点に復元します。
MariaDB Flashback を使ってデータベースを巻き戻すことで、直近のトランザクションを取り消し、ダウンタイムを発生させることなく、過失または悪意によるデータの損失や破損からすばやく回復します。
データの損失や破損がバックアップに影響を及ぼさないよう、遅延レプリケーションによってプライマリからレプリカを遅らせて配置することで、復元を実行することなくデータを回復します。
MariaDB Platform は、ロールや監査などの標準のセキュリティ機能を備えているだけでなく、完全なエンド ツー エンドの暗号化、侵入者や悪意ある攻撃を阻止する強力なデータベース ファイアウォール、顧客データを保護してデータ侵害を防止する動的なデータ マスキング/難読化など、高度なデータ保護とセキュリティ レイヤを特長とします。
MariaDB Platform は、Oracle PL/SQL を完全にオープン ソースで実装している唯一のデータベース ソリューションです。Oracle Database から簡単に移行でき、ストアド プロシージャの書き換え、スキーマの修正、アプリケーション コードの変更を行う必要がありません。実際に MariaDB のお客様は、数十万行もの PL/SQL をインポートしています。
MariaDB Platform では、VARCHAR2、NUMBER、DATE、RAW、BLOB、CLOB などの標準的な Oracle Database データ型と、NEXTVAL、CURRVAL などの Oracle Database 構文を使用したシーケンスをサポートしています。
MariaDB Platform では、標準的な Oracle Database パッケージと、カーソル、ループ、変数、例外、CAST、LENGTH、SUBSTR などの関数を含む PL/SQL プロシージャをサポートしています。
MariaDB Platform は、ハイブリッド型のリレーショナル/JSON データ モデルをサポートしています。これにより、データの整合性と正確性を維持しつつ、JSON ドキュメントによってリレーショナル データ モデルを拡張し、開発を迅速化するために標準 SQL でクエリしたり、リレーショナル データを JSON ドキュメントとしてクエリしたりすることが可能です。
JSON 列を追加して既存のテーブルを拡張することによって、柔軟な開発が可能になります。事前にスキーマを変更する必要がなく、必要なときにすぐデータ モデルを進化させることができるため、アプリの開発が迅速化します。
一連の JSON 関数を利用して、標準 SQL で JSON ドキュメントをクエリしインデックスを作成することで、JSON ドキュメント、フィールド、配列、オブジェクトに対して読み取り/書き込みを行ったり、リレーショナル データを JSON ドキュメントとして返したりします。